謡伝書の日本語学的研究、上方落語を用いた近現代京阪方言の総合的研究

竹村 明日香/TAKEMURA, Asuka

キーワード
  • 日本語学
  • 日本語史

研究内容

■ 概要(背景・目的・内容)
室町時代の謡伝書を調査することで、当時の能関係者における発音把握の実態を明らかにし、また近世の謡伝書への記事の継承の様相などを明らかにする。また、五代目笑福亭松鶴の速記落語をコーパス化し、それを普及することで、近代大阪方言の研究が進展することを目指す。
■ 応用・将来展望
【謡伝書の日本語学的研究】
室町期の謡伝書に見られる発音に関する記事を調査することで、当時の能関係者らが「日本語をどのように発音するのか」という問いにどこまで迫れていたのかを明らかにする。従来の研究では江戸期の資料が中心に扱われてきたが、この研究において室町期の秘伝書類を調査することで、中世から近世にかけての発音把握の実態がより明確になるものと思われる。
【上方落語を用いた近現代京阪方言の総合的研究】
本研究では五代目笑福亭松鶴の落語をコーパス化し(「上方はなしコーパス」)、近現代京阪方言の研究に役立てることを目指している。
「上方はなしコーパス」には豊富な京阪方言の語彙を含むため、文法のみならず語彙研究にも活用することが期待できる。また、現役の上方落語家や演劇研究家にも利用しやすいコーパスにすることで、日本語学と芸能学双方の研究に役立つことを目指している。
■ 活動実績
科学研究費助成事業(若手研究)竹村明日香「謡伝書の日本語学的研究」19K13200、2019-2020年

主要研究成果

・竹村明日香・宇野和・池田來未(2018)「謡伝書における五十音図―発音注記に着目して―」『日本語の研究』14-4
・竹村明日香「月経を表す「手桶番」の語源―上方落語『鮑のし』の語源説を起点として―」、 国語語彙史の研究、 36巻、 2017.03
・竹村 明日香 「『上方はなし』コーパスを通してみる京阪方言語彙ー近世上方語及びナラン・イカン・アカンの諸相ー」、 国語語彙史の研究、35巻、23-40頁、 2016.03
研究者情報
文教育学部 言語文化学科 人間文化創成科学研究科比較社会文化学専攻日本語日本文学コース
【連絡先】 takemura.asuka[at]ocha.ac.jp / TEL: / FAX:
【専門分野】 日本語学

2020年4月13日 にアップロード