室町幕府の地方支配

大薮 海/OYABU, Umi

キーワード
  • 日本中世史
  • 室町幕府
  • 興福寺
  • 北畠氏
  • 応仁・文明の乱
  • 明応の政変

研究内容

■ 概要(背景・目的・内容)
室町幕府は守護を各国に設置することにより地方統治を行っていたと考えられがちですが、各国の状況を史料に即して詳しく検討すると、守護の支配が及んでいた地域とそうでない地域が浮かび上がってきます。たとえば、興福寺は寺社権力でしたが、大和国(現在の奈良県)を支配する地域権力でもありました。同様に、北畠氏も公家社会を構成する公家衆の一員でしたが、伊勢南半国(現在の三重県南部)を支配する地域権力でもありました。彼らは守護による支配を受けないばかりか、守護に代わる働きもしていました。幕府は、守護による一元的な統治という理想を捨て、守護と既存の地域権力を並存させて利用するという現実策を採ったのです。その支配体制が応仁・文明の乱を契機として乱れ、明応の政変で完全に崩壊します。曖昧で体制としては不安定なものがなぜ一応の成功を収めていたのかについて、京都からではなく地方からの視点を重視しながら研究を進めています。
■ 応用・将来展望
公武統一政権が各地域権力と取り結んでいた関係を追究し、室町期の支配構造を解明したいと考えています。
■ 活動実績

主要研究成果

・大薮 海、「明応の政変における伊勢貞宗の動向―新出文書の紹介―」(『日本歴史』846号、75-77頁、2018.11
・大薮 海、「奥州再仕置に関わる新出の徳川家康書状」、『戦国史研究』、77号、28-29頁、 2019.02
・大薮 海、「康暦の強訴終結後の混乱と南都伝奏の成立」、 『お茶の水史学』、62号、1-15頁、 2019.03
研究者情報
文教育学部 人文科学科 人間文化創成科学研究科比較社会文化学専攻歴史文化学コース
http://www.li.ocha.ac.jp/ug/hum/history/teacher/ooyabu/oyabu.html
【連絡先】 / TEL: / FAX:
【専門分野】 日本史

2020年6月2日 にアップロード